低炭水化物ダイエットの信憑性&安全性は?

炭水化物抜きダイエットは短期間で効果が出やすい方法です。2~3日もやれば1~2㎏はストンと落ちます。ただ、炭水化物を抜く食事法はもともと病気の治療や極度の肥満の人に対して取り入れられてきた方法です。ダイエット法として長期的に、かつ正しく検証されたわけではありません。つまり、安全性や信憑性は今のところはっきりしていないのが現状です。

専門家の意見は?

糖質制限をすすめる医師もいる一方で、危険性を訴える専門家も数多くいます。どのような意見があるのかチェックしてみましょう。

「糖質制限ダイエットをしている人は、慢性的な眠気を抱えており、すぐ眠ってしまうのが特徴です。
筋肉量はどんどん落ちるので、骨がスカスカになり骨粗しょう症になる危険性もある。」

参照:現代ビジネス(京都大学大学院の森谷敏夫 人間・環境学研究科教授)

「短期的にみれば体重も減るからいい数値が出る可能性がありますが、一年以上の長期にわたって実行する場合は、悪影響が出る可能性が高い。」

参照:現代ビジネス(愛し野内科クリニック院長 岡本卓医師)

人間の脳を動かすためのエネルギーは100%“糖”であり、それが不足すると体にさまざまな影響が出るという意見があります。また長期的におこなうことに危険性があると訴える医師も。

糖質は生きていく上で重要な栄養素であり、全ての糖質をひとくくりにして控えるのはかえって健康を害することにつながります。

参照:「食」が変われば人生が変わる!(管理栄養士 柏原ゆきよ氏)

低炭水化物ダイエットで成功している人ももちろんいますが、自己流でやるのはNG。長期的におこなうのであれば、体に負担をかけない正しい方法で続ける必要がありそうです。